M.M まいてつ、聖地巡礼レポ
ここでは、2016年に美少女ゲーム制作ブランドであるLoseから発売されたビジュアルノベル「まいてつ」の聖地巡礼記を紹介しております。メインの舞台である「熊本県人吉市」を中心としたスポットを紹介しております。
<作品紹介>
まいてつは、その名前の通り鉄道を題材として扱っております。キャッチフレーズは「癒しの鉄道復興物語」となっており、一度廃れた町を鉄道を中心として復興させるシナリオがとても印象的です。登場人物はややロリな絵柄が特徴でとても可愛らしく、特にメインヒロインである「ハチロク」のデザインはモチーフとしているSLを象徴しております。他にもE-moteをふんだんに使用した演出が可愛らしく、目を離す事が出来ませんね。また、鉄道についてはスタッフの方々が本当に丁寧に調べ取材された様子が伺えます。鉄道と聞いて、世の中的には車両に注目する割合が大きいと思います。ですが、このまいてつでは線路を保守する保線、車両の移動を行う入換作業、鉄道員が当たり前に行う喚呼、列車の安全を確保する閉そく方式など、表には出ない鉄道の要の技術などにも触れているのです。そんな鉄道に対するリスペクトと可愛らしいキャラクターが共存したまいてつは、2018年にPS4版が発売するなど今でも根強い人気を誇っております。まいてつのレビューはこちらから、公式HPはこちらからどうぞ。
<舞台紹介>
舞台となっているところは主に「熊本県人吉市」となっております。まいてつのもう一つの特徴として、熊本県を中心とした実際の地名を上手く文字った架空の名前と舞台が挙げられます。熊本県は隈本県、人吉市は御一夜市、日本国は日の本国といった感じです。勿論、実際の人吉市の舞台がふんだんに使用されております。これは実際の背景だけではありません。人吉市の名産である「球磨焼酎」や「刃物」、「くま川下り」といったものもシナリオに組み込んでいるのです。そしてハチロクのモチーフとなっている「SL人吉」は現在「JR九州」によって復活し実際に乗る事が出来ます。SL人吉以外にも、JR九州が誇る豪華列車「ななつ星」はまいてつのシナリオの最終目標になっております。そんな熊本県人吉市とJR九州の車両をリスペクトした作り込みに、郷土愛と鉄道愛を感じる事が出来ます。実際に人吉市を歩き九州の鉄道に乗ってみて、本当にまいてつで描かれた温かさそのものだなと思いました。まさに聖地になるべくしてなった舞台だと思いました。