M.M 紅 〜ギロチン〜 インプレッション
2、紅 〜ギロチン〜
2011/5/7更新
ある程度は予測していましたが、まさか紅がここまでのバトル物に化けるとは思っていませんでした。という訳で「紅〜ギロチン〜」の感想です。
とりあえず紫の処遇については問題ないところに落ち着いたようですね。普通に九鳳院の家計にも乗り、普通の小学生としての人生を歩み始めました。きっと紫はこれから多くの物事を見て素直で素敵な女性へと成長していくことでしょう。
それとは裏腹に、真九朗には着々と悪宇商会からの手が伸びていました。ルーシーからの悪宇商会への勧誘、それを断ったばかりに降り注ぐ≪ビックフット≫と今回のサブタイトルである≪ギロチン≫である斬島切彦の攻撃です。≪ビックフット≫も強敵ですが≪ギロチン≫は前巻で登場した≪鉄腕≫を遥かに凌ぐ実力者でした。これで真九朗は完全に命を狙われる立場になった訳です。そんな中での理津の護衛、紫との衝突、かなり真九朗の心は擦り減らされてしまいます。それでも真九朗の凄いところは諦めないところですね。
♯自分は三流の揉め事処理屋だ。
♯ならば、三流の意地を見せてやる。
こんな風に自分を奮い立たせて頑張れるのは凄い事だと思います。
それでも相手はやはり強敵です。一緒に護衛を行った九鳳院近衛兵であるリンですら≪ギロチン≫に一瞬にして殺されてしまいました。そんな強敵を目の前にすれば流石に足も震えるというものです。そんな真九朗を奮い立たせたのは、やはり紫の存在でした。
以前闇絵がこのような事を言っていました。
♯「一つ、見つけておくといい。一つでいいから、何か答えを見つけておくといい。それさえあれば、たいていのことは乗り越えられる。」
真九朗にとってその答えとは、おそらくは紫なのでしょう。紫が待っている。紫が泣いている。これだけで真九朗は頑張れるのです。そんな中で裏十三家である「崩月」と「斬島」の戦いが始まるかに見えました。それなのに真九朗がいったセリフは「自分で考えろ!」でしたから驚きですね。信じられる者を持つと人はここまで強くなれるのかという事を感じさせるようなセリフでした。
という訳でとりあえず悪宇商会からの勧誘も退け、紫とも仲直りした訳です。やはりここで物語も完結できるような感じですがまだまだ悪宇商会からの魔の手は迫ってくるのでしょうね。それでも、二人の繋がりを再確認したのですからちょっとやちょっとじゃ崩れないと思います。という訳で次回が楽しみです。