M.M よくわかる現代魔法 インプレッション
４、よくわかる現代魔法 ４
２０１０／１／５更新
…いつのまにか、キャラクターのパーソナリティに変化が生じていますね。オドオドしていたこよみ、高飛車な弓子（これはあんまり変わっていませんが）、そして今回の主役である無関心で自分の好きなものばかり見ていた嘉穂がです。という訳で「よくわかる現代魔法４ jini使い」の感想です。
電子機器にはjiniという精霊が宿っている、そしてそれの正体は電気機器に込められたコード、つまりこれも魔法の範疇です。そして、六本木ヒルズはそんな電子機器のあつまりです。そんな中で全てのjiniを操れるなら、それは間違いなく最強でしょうね。もう、自分しか動かせないおもちゃみたいなものですね。そんな中で繰り広げられるホアンとギバルテスの策略、そしてそれを阻止しようと集まったいつもの４人、これで事件が起こらないはずがありません。
そして訪れた展開は４人バラバラですよ。正確には美鎖と弓子は一緒ですけど、今回は本気で戦ってましたからね。ですが、今までと違うのは一人一人が自分がやるべき事を意識して行っていた事ですね。特にこよみと嘉穂には驚かされました。もう二人とも自分の立場や役割を理解しているのですからね。こよみは自分のコードが切り札になる事、そして嘉穂は魔法が使えなくても自分で出来る事があるはずと持前のPCの知識のみでjini使いとコンタクトをとった事です。
正直、私は嘉穂が魔法使いの素質が無いのにこよみたちとつるむ理由、そして危険と隣り合わせでもこよみたちを守ろうとする理由が分かりません。まあ、これは理由を求めるのではなく本当は優しい子でただPCが好きだったんだで済む話ですが、どのタイミングが継起になって一生懸命になろうとしたかが分からないんですね。一見ひょうひょうとしていて自分の好きなものがあるからいるだけ、見たいな顔をしています。ひょっとしたら、魔法はあると頭では理解していても心の奥底では理解していないかも知れません。そんな感想を嘉穂に持っている私ですが、今回の一件で嘉穂の事が結構お気に入りになりましたね。
さて、そしてそんな嘉穂と会話をしていたのは他でもないかつてのUFO仲間である笑です。彼女もどこか現代社会に嫌気が差していたんでしょうね。そんな中で、この有名な六本木ヒルズを操れれば誰もが抜けだしたくなくなります。それでも、人の命がかかれば簡単にそれを投げだす事が出来るんですね。正確にはこよみにjiniを消してもらったのですが、笑もどこかで分かっていました。いつかはこのネバーランドから抜け出さなければいけない事に。そんな高校生のちょっとした悩みの物語でした。
ですが、それとは裏腹にとんでもない事態が起こっていました。それは美鎖と弓子です。やはり本気の美鎖は弓子を一回りも二回りも上回っていたみたいです。ですが、それ以上にケリュケイオンに込められたコードは凄まじい物でした。さすがはクリスティーナ家の遺産です。果たしてこれがどういう因果で起こったのか分かりませんが、おそらくは瀕死の一発だったのでしょうと予測します。そして、美鎖が突然姿を消したのも瀕死のコードだったのでしょう。彼女がどこに行ったか分かりませんが、まだ死んでいない事だけは確かです。
果たして美鎖はどうなるのか、そしてギバルテスの野望はどうなるのか。こうご期待ですかね。