M.M よくわかる現代魔法 インプレッション


3、よくわかる現代魔法 3

2010/1/5更新


 …いよいよ物語が動いた、というか物語の核心部分が少しずつ明かされてきたという感じですね。姉原家とクリスティーナ家の繋がりと、過去の大魔法使いであるジギタリスとの関係が。という訳で「よくわかる現代魔法3 Ghostscript for Wizards」の感想です。

 果たして、クリスマスショッパーとギバルテスとの戦いとこよみが未来から来た事、というのは本当に偶然の一致だったのでしょうか?そして、肝心なのはその事実の細かいところを誰も覚えていないという事ですね。まるで、こよみがクリスマスショッパーの余剰コードと一緒に当時の彼らの記憶まで全てたらいに変えてしまったかのように。予想ですが、やはり鍵はクリスマスショッパーにおいて生み出されたゴーストスクリプトなのではないかと思いました。

 クリスマスショッパーの及ぼす範囲はとてつもなく広いものであり、まさに現代魔法の強みである繰り返しコードを実行できるという点を存分に活用した魔法でした。で、それが故に多くのゴーストスクリプトに影響を与え、多量のコードが流れたのもまた事実です。思うに、この多量のコードに反応してギバルテスが復活し、こよみが引き寄せられたのではないのでしょうか。そういう意味で、クリスマスショッパーは良くも悪くも一つの区切りになってしまったという事です。

 そして、もう一つ大事な事は弓子が魔法使いとして覚醒し、自分の指名を受け入れて前に進みだしたという事です。今まで父親と母親の愛情に恵まれて育ってきた弓子にとってクリスティーナの名前は重いものだったでしょう。そして、父親と母親は自分の前からいなくなり、残ったのはクリスティーナ家の証である銀色の髪と紫の瞳です。恐らくは自分の境遇を恨んだりもしたでしょう。そんな気持ちの表れが、パンツ履いてない状態として表れた訳です。

 しかし、目の前にギバルテスが表れ自分がコードを感じ取れるようになって考え方が変わりました。自分の持っているケリュケイオンの杖の意味、クリスティーナ家の意味、それを真剣に考えたとき、真っ直ぐに育ってきた弓子はもちろん自分の血筋を大切にする未知を選びました。この時から、弓子はようやく一ノ瀬弓子クリスティーナとして生まれ変わったと言えるでしょう。まあ、結局は弓子を突き動かしたのは他でもないクリストバルドだったというのも面白いですけどね。

 さて、とりあえず一つの流れとしてジギタリスの思念が現代になっても生き続けているという事です。そしてこれは姉原家とクリスティーナ家に関係している問題である以上、今後もこれにまつわる内容が出てくる事と思います。そして、そんな中で森下こよみと坂崎嘉穂がどのように関係してくるのか。この二人がこういった形で関わっているのも決して偶然ではないような気がします。

 とりあえず次回が楽しみですね。こよみも昔に比べて前に進もうという気持ちが強くなってきたので、ようやく魔法使いらしくなったと言えると思います。こうなってからが面白いです。ある意味こよみの能力は最強なので、ようやく物語を大きく動かせそうな気がします。クリスマスショッパーにも区切りが付き、だいぶ現代魔法の世界観に慣れてきました。ここからが本番です。


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