M.M Vary Sphere afver.




シナリオ BGM 主題歌 総合 プレイ時間 公開年月日
4 6 4 B 〜1 2019/7/6
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 この「Vary Sphere afver.」は本作である「Vary Sphere」から派生したエイプリルフール企画作品となっております。その為レビューには「Vary Sphere Volume1 -lost my memory-」のネタバレが含まれておりますので、ネタバレを視たくない方はご遠慮下さい。

「Vary Sphere Volume1 -lost my memory-」のレビューはこちら

※このレビューには「Vary Sphere afver.」のネタバレありしかありません。本作をプレイした方のみサポートしております。


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以下はネタバレです。見たくない方は避難して下さい。





















































































<スチームパンクからSFへ、そして百合へ。>

 スチームパンクを題材に、2人の少女を中心とした物語を展開している「Vary Sphere」シリーズ。そのエイプリルフール企画として制作されたのが本作「Vary Sphere afver.」です。エイプリルフール企画という事で恐らくここからの派生はないと思いますが、素直に先が気になる内容で楽しかったです。

 まずはいきなりのSFでした。しかもシンギュラリティが起きAIによる統治が行われつつあるどこかの国から始まりました。恐らく、この国はカルトスなのでしょうね。スチームパンクによって劇的な変化が起きたカルトスは、次にシンギュラリティによって再び劇的な変化の波に呑まれようとしているのでしょう。しかし、このAIは人間を征服しようとしている訳ではないようです。あくまで大事なのは自分自身、人間が自分の為に役に立つようであるのなら積極的に活かそうとしております。ですが、そんなAIの思惑など人間には分かる筈がありません。結果として理解出来ない者を排除する方向性に走りました。レジスタンスにとって唯一の希望はアンドロイドである「セレナ」、ここから人類の未来を掛けた物語が始まるのです。

 かと思ったらいきなりの百合ですからね!自分がアンドロイドと自覚しているセレナですが、クロエという存在に胸をときめかせる姿は普通の乙女そのものでした。むしろ、自分が人間であったのならと思っていそうです。それもそのはず、セレナはこれまで生きてきた人間の記憶や経験を内包したアンドロイドなのですから。人間らしい気持ちを持つのは当たり前です。女子高生とアンドロイドによる百合、素晴らしいですね。心は通じ合っていても体と立場は違っている、この種族間を超えた関係的な物は私の好物でもあります。きっとこの先、セレナを作った存在からの干渉やAIからの攻撃などが待っている事でしょう。それでもセレナとクロエが結ばれて欲しい、素直にそう思いました。

 とまあ、そんな感じの非常に力の入ったエイプリルフール企画でした。これ、素直に「Vary Sphere」シリーズの新章として開発したら良いんじゃないですかね。現在進行中のスチームパンクが終わって、そこから200年くらい先の物語とすれば矛盾も無さそうですし。何よりも、今回のエイプリルフール企画の為にセレナとクロエの立ち絵を一新してますからね。この気合の入れようと言いますか突き抜けてる感はお見事でした。是非続きが読みたいと思いました。ありがとうございました。


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