M.M お前のノベルゲームが完成しない理由2
| シナリオ | BGM | 主題歌 | 総合 | プレイ時間 | 公開年月日 |
| 4 | 7 | - | 71 | 〜1 | 2026/1/12 |
| 作品ページ | サークルページ | ||||
この「お前のノベルゲームが完成しない理由2」は先に発売された「お前のノベルゲームが完成しない理由」の続きとなっております。その為レビューにはお前のノベルゲームが完成しない理由のネタバレが含まれていますので、ネタバレを避けたい方は避難して下さい。
・「お前のノベルゲームが完成しない理由」のレビューはこちら
※このレビューにはネタバレしかありません。前作と本作の両方をプレイした方のみサポートしております。
以下はネタバレです。見たくない方は避難して下さい。
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<創作者は神でもなんでもなく、地道に一歩ずつ前に進むことが出来た普通の人なのかも知れないと思いました。>
えるりんご式のリアルなノベルゲーム制作ハウツーものとして制作された「お前のノベルゲームが完成しない理由」が、まさかの続編として帰ってきました。今作のテーマはずばり「長編」ノベルゲームの作り方です。正直なところ、短編も長編も結局のところボリュームの違いだけで作る工程は変わらないのではないかと思っていました。ですが、決してそんなことはない事を本作品から学ばせて頂きました。長編を作る理由はない、ただ何となく長編を作りたい、そんな程度の覚悟しか持っていない人は、本編で冬夜が言っている通り。
「長編ノベルゲーム制作なんてやめとけ」
の一言に尽きます。その点を、2つの観点から自分なりに理解した事を書こうと思います。
1つ目は、長編と短編の構造的な違いです。長編は、文字通り長編ですので短編よりもより多くの情報をゲーム内に入れ込む事が出来ます。言ってしまえば、際限なく自分が書きたい事を書く事が出来るのです。しかしこの事には大きな落とし穴があります。それは、プレイヤーがその作品を見て何が言いたいのか理解出来なくなる恐れがあるという事です。長編作成で大事な事は、自分が一番に書きたい事を忘れないという事です。自分が一番に書きたい事を表現するために、結果としてテキスト量やキャラクターが多くなってしまうのであればそれは健全な長編という事です。無理やり文字数を増やしたり、登場人物を増やす必要はありません。長編は手段であって目的ではない、ここをしっかり持たないと後々辛い事になります。
2つ目は、モチベーションの保ち方です。長編ですのて、もちろん短編よりも制作時間は多く掛かります。ですが、それは単純に時間が掛かるという意味以上の辛さを含んている事がよく分かりました。様々なアドバイスが本編でありましたが、その中で私が一番大切だと思ったことは上でも書いた自分が一番に書きたい事を見失わない事だと思いました。制作期間が長期になるにつれ、制作当初の考えとズレていく事もあるかも知れません。また、他の製作者が様々な情報をSNSにアップしていく中での焦りもあると思います。素材の数が多く、シナリオが何も進まない日々が続くことで閉塞感を覚えるかもしれません。それでも自分が一番に書きたい事を見失わない、それが道標になると思っております。
特に、モチベーションの保ち方については多くのチャプターを用意してくれていました。まさに、えるりんごさん自身が長編作品を作る過程で体感した事を赤裸々に公開しております。創作を習慣化する、当たり前の様で案外難しいですね。一度止まったものを再び動き出す事の大変さは私も理解しているつもりです。それならば、ゆっくりでも良いから常に動いている状態を維持し続ける事が理想ですね。SNSを見ない、これも本当に大切です。私もビジュアルノベルのレビューを書いておりますが、同じ事をしている方のアカウントで積極的に作品の感想を上げている様子を見て気になってしまう時期がありました。ですが、改めて自分がレビューを書く理由をハッキリさせたとき、そのようなノイズはあまり気にならなりましたね。いずれにしても、そもそも見なければ済む話ですからね。他にも、画面から離れる、他の人と会話したり見てもらう、といった自分では気づかない視点をくれる方法も書いております。本当に、長編制作をご自身でされたんだなという事がリアルに伝わりました。
「お前のノベルゲームが完成しない理由」のレビューでも書いておりますが、ノベルゲーム制作者は神か何かだと思っております。ですが実は神でもなんでもなく、この作品に出てくる夏都の様に日々苦労して弱音を吐いてそれでも地道に一歩ずつ前に進むことが出来た普通の人なのかも知れないと思いました。特別な技術が無くても突出した集中力が無くても構わない、自分の中に書きたいものがある事が一番大切なのかなと思いました。後は、やはり冬夜のように何だかんだ言いながら傍で支えてくれる人がいるのは幸せですね。どんな屈強な精神を持っていても、一人でずっと続けるといつかはHPもMPも切れてしまいます。私が創作者に出来る事は殆どないかも知れませんが、全ての創作者に自分が表現したいものを表現して欲しいと心の底から思っております。この作品にある幾つかのテクニックを参考に、是非あなたが作りたいものを形にして欲しいという願いを混めて、本レビューの終了とさせて頂きます。ありがとうございました。