M.M 七宮村連続強姦殺人事件 其ノ弐




シナリオ BGM 主題歌 総合 プレイ時間 公開年月日
7 - - 82 3〜4 2018/8/14
作品ページ(R-18注意) サークルページ(R-18注意)



 この「七宮村連続強姦殺人事件 其ノ弐」は前作である「七宮村連続強姦殺人事件 其ノ壱」の続編となっております。その為レビューには「七宮村連続強姦殺人事件 其ノ壱」のネタバレが含まれておりますので、ネタバレを視たくない方はご遠慮下さい。またネタバレ無しのレビューについても「七宮村連続強姦殺人事件 其ノ壱」のレビューを参照下さい

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※このレビューには「七宮村連続強姦殺人事件 其ノ弐」のネタバレありしかありません。本作をプレイした方のみサポートしております。


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以下はネタバレです。見たくない方は避難して下さい。





















































































<「しー……」>


「しー……」


 其ノ壱をプレイした時から思ってましたが、この相良康生の「しー……」には絶対的な恐怖を相手に植え付ける力があるんじゃないかって思いました。どのヒロインも相良康生の「しー……」を聞いて恐怖に震え、許しを乞うのです。ですが、最後までプレイして思いました。もしかしたら、この「しー……」は本当にケダモノ様を呼び寄せる魔法のセリフなんじゃないかと。

 少しずつ七宮村の歴史について語られてきました。その中で最も大切になるのは「ケダモノ様、オクスリ様、ナナクササマ」の3つです。そして、この3つの名前が実態を持って七宮村の人々を包み込み始めました。村人の多くの人が誤解しているケダモノ様、その正体はきっと相良康生なのだと思います。そして、そんな相良康生の手綱を掴んでいるのがオクスリ様である七宮依子なのだと思います。これが一番しっくりくる回答。ですが、どうやらこの認識も怪しくなってきました。相良康生にヒロインが凌辱される場面、幾つか気になる描写がありました。小さな子供の様な手が這いずり回る、獣の様な臭いが迫る、身体の中を掴まれる、これらは果たして相良康生が登場した比喩表現なのでしょうか?どうやらそうでもないようですね。

 相良康生に強姦されて唯一生き残っている存在、少女Aもまた本格的に登場しだしました。一見すれば相良康生の臭いを求める変態にしか見えませんが、アシェリーと対峙した時にその真の姿が見え隠れしております。倫理観が壊れているとはいえ唯の少女であるはずの少女A、ですがその動きは常人のそれを凌駕しておりました。何しろ銃が当たらないのですから。ですがそれだけではなく、少女Aの周りにはまるで本物の獣がいるかのような描写もありました。事実、アシェリーはその獣の様な物に不覚を取っております。そして、これは相良康生とも共通している様です。相良康生と少女Aにまとわりついているもの、それは本当にケダモノ様なのでしょうか。

 そして、其ノ弐で個人的に最も驚いた事、それは七宮依子が完全に相良康生にすり寄ってきた事です。私、七宮依子には勝手ながらカリスマ性を感じておりました。相良康生がサイコパスな殺人鬼である事は既に周知の事実であり、その性格のままに七宮村で活動を始めました。それに対して、七宮依子はそんな危険な相良康生を受け入れるという常識では考えられない行動をしました。これは七宮依子がサドだからでしょうか?それとも七宮依子はこんな危険な相良康生を手駒に出来る自信があるのでしょうか?何れにしてもその部分が其ノ壱では伏せられていました。このミステリアス感が、七宮依子のカリスマ性を引き出していたのだろうと思っております。

 それが今作の七宮依子はどうでしょうか。ただ、相良康生に媚びる姿しか見えませんでした。最後の方は、懇願してセックスしておりました。正直、これを見た時他のヒロインと何ら変わらないのではないかと思ってしまいました。どのヒロインも、建前上はそれらしい言い訳をしてましたが結局は相良康生とのセックスから離れられなくなっておりました。相良康生から強姦されている時が自分が一番輝く時である、そう主張しているようにも見えました。では、七宮依子はどうなのでしょうか?あの相良康生に媚びでセックスする姿が全てなのでしょうか?そうであるのなら、七宮依子にとってアシェリーや他の村人や麻薬の事なんてどうでも良いのではないでしょうか?

 七宮村が麻薬の栽培をしている、新しい事実が明らかにされました。そして最後の最後、どうやら七宮依子はその麻薬を日常的に身体に取り込んでいるらしい描写で締めくくられました。七宮家に莫大な富をもたらした麻薬、これの秘密を探る事が七宮依子の目的や真実を解き明かす鍵になるのかも知れません。そして、其ノ弐が終わって主要と思われている人物も何人か死に出しました。いよいよ少女Aは相良康生と対面するのでしょうか。そして「ケダモノ様、オクスリ様、ナナクササマ」の真実は明らかにされるのでしょうか?私の安直な予想ですが、ケダモノ様=相良康生、オクスリ様=七宮依子、ナナクササマ=麻薬です。勿論、こんな分かり易いオチのはずがありませんね。これもまたミスリード。底の見えないキャラクター達に、最後まで振り回されたいと思いました。続きを楽しみにしております。「しー……」


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