M.M KATHARSiS第二幕
シナリオ | BGM | 主題歌 | 総合 | プレイ時間 | 公開年月日 |
4 | 5 | - | 68 | 〜1 | 2018/3/26 |
作品ページ | サークルページ (作品ページと同じ) |
体験版 |
この「KATHARSiS第二幕」は前作である「KATHARSiS第一幕」の続編となっております。その為レビューには「KATHARSiS第一幕」のネタバレが含まれておりますので、ネタバレを視たくない方はご遠慮下さい。
・「KATHARSiS第一幕」のレビューはこちら
※このレビューには「KATHARSiS第二幕」のネタバレありしかありません。本作をプレイした方のみサポートしております。
以下はネタバレです。見たくない方は避難して下さい。
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<守るべきものがある人は強いですし、その思いの強さが芯の強さになるんですね。>
アディペイアーと呼ばれる特殊能力を持ったピディアスクという異能力者が戦いを繰り広げる「KATHARSiS」の第二幕です。それぞれのキャラクターに裏表があり、お互いの思惑がぶつかり合う展開が特徴です。第一幕の段階で既に10人以上の登場人物であり、それぞれ別々のアディペイアーを持っておりますのでそれだけで楽しくなります。そんなバトルの楽しさが強調されたのが今作である第二幕だったと思っております。
私、同じ時間軸で同時進行で繰り広げられるバトルって結構好きなんです。それぞれの戦いにドラマがあるのも好きですが、相手の戦況が自分の戦況にもろに影響を与えてくる緊張感が楽しいです。こういうとっさの判断を求められる場面で人間の本性と言いますか性格が出る気がします。今回も、余裕だと思っていた昭は目が見えないはずの眞嘉の狙撃によって油断し形勢逆転されてしまいました。また逆に逃げ切れると思っていた瑛良はフランシエルに捕まり更に礼理のアディペイアーによって眠らされてしまいました。一進一退の攻防でしたが、思わぬ結末で締めくくられる事になります。
やはり予定調和で戦いが終わるはずがありませんね。誰もが知らなかった第三の狼煙、これによって戦いは強制終了しました。やっぱりこういうバトルものには黒幕が付きものですね。信じていた上官が裏切り者だった、ベタであり王道ですがだからこそ楽しめるというものです。今回は本当にバトルだけでシナリオが進む事はありませんでしたが、また1つ伏線が増えた事になります。十分バトルを楽しませて頂きましたし、1つの結末を迎えましたので是非次回はシナリオ展開が生まれる事を期待してしまいます。
後は、純粋に眞嘉にアディペイアーが生まれ目が見えるようになる展開はテンション上がりましたね。そしてその動機が「僕は君を失いたくない」ですからね。BGMも荘厳なものを使用しておりましたし、スチルも印象的で見入ってしまいました。個人的には今作一番の山場だと思っております。やっぱり守るべきものがある人は強いですね。そしてその思いが強ければ強い程能力も強くなるんですね。今後眞嘉の能力もまた重要な役割を持ちそうです。
後は、これは「KATHARSiS第一幕」のネタバレ無しレビューでも書きましたがやはり「バックログ」が欲しいですね。ちょっとしたクリックでつい飛ばしてしまった文章が読めない、地味にストレスです。特にこういう作品は固有名詞が沢山ですので、全ての文章に気が抜けません。もし第三幕が製作されるとしたら、何とかバックログを実装してほしいと思いました。次回は色々と物語が展開していく予感がします。是非、テキストを読む事に集中できるシステム周りを整えて頂ければと思いました。これからの展開、楽しみにしております。