M.M いつかのメモラージョ




シナリオ BGM 主題歌 総合 プレイ時間 公開年月日
6 7 8 B 4〜5 2019/3/22
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 この「いつかのメモラージョ」は、前作である「ことのはアムリラート」の続編となっております。その為、レビューには「ことのはアムリラート」を含めたネタバレが含まれていますので、「ことのはアムリラート」のネタバレを避けたい方は注意して下さい。

「ことのはアムリラート」のレビューはこちら

※このレビューにはネタバレしかありません。「いつかのメモラージョ」をプレイされた方のみサポートしております。


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以下はネタバレです。見たくない方は避難して下さい。





















































































<言葉を交わす事は大切。でも、愛情が伝われば全てを言葉にする必要は無い。>

 突然日本語が通じない異世界に飛ばされてしまい、そこで出会った美少女とユリアーモ語を学びながら関係を築いていく純百合なビジュアルノベルである「ことのはアムリラート」、その続編が今回レビューしている「いつかのメモラージョ」です。エスペラント語の最適な教材として非常に勉強になりましたし、そして素直な百合の物語として懐かしい気持ちになる事が出来ました。またこの雰囲気に触れる事が出来るという事で楽しみにプレイさせて頂きました。

 今作は続編という事で、2時間程度の物語が2つ収録しておりました。1つは元の世界に帰らなかったリンとルカのその後の物語、そしてもう1つはかつてルカとレイが保護者と訪問者として生活していた記憶をたどる物語です。カナーコなど前作でもっとスポットが当たって欲しかった人物のエピソードも豊富にあり、これにて裏も表もことのはアムリラートを見る事が出来たと思っております。そしてやはり物語の主役は日本語とユリアーモ語であり、リンとルカによる言葉の理解の違いによる心のすれ違いが個人的には一番印象に残りました。

 始めに「いつかの未来」からです。もうね、これは本当に恋と愛の物語でしたね。リンとルカはお互いに好きだという気持ちを共有し、キスもしております。ちゃんとお互いの愛情を確認しているはずでした。ですけど、だからこそその愛を確認出来ないと不安になるというのも十分頷けます。今回の重要登場人物はカナーコですね。元々仲が悪かったと思っていたリンですが、最近のルカとカナーコはとても仲良さそうです。しかも、カナーコはルカに愛していると言っているみたいです。これで不安にならないはずがありませんね。だからこそ、日々の生活でもコミュニケーションを取る前に相手の気持ちを推し量って行動してしまったり、空回りしているという印象でした。唯でさえ、リンはまだまだユリアーモ語の理解が不十分なのですから。プレイヤーとしては大分ヤキモキさせられたのではないでしょうか。最後、ちゃんと誤解を解きお互いの気持ちを確認出来て本当に安心しました。

 次に「いつかの過去」です。まずは素直にルカ8歳が可愛かったです。そしてそれ以上に年相応の無邪気さが見れて嬉しかったです。本編のルカについてですけど、14歳の割にはやはり大人びていると思ったのです。子供のころから物分かりの良い性格だったのかなと思っていましたが、そんな事は無くて安心しました。それでも、今も昔も素直な性格は変わりありませんでしたので。素直で無邪気、そして普通にワガママも言うし機嫌も悪くなる、これが天使でなくて何なのでしょうね。そして、そんな天使ルカはレイにとっては初めての保護者となります。レイも当時20歳ですが、20歳で8歳の子供を育てるなんて本当立派だと思います。やらなければいけない事は勿論やってましたし、それ以上にルカに対する愛情がしっかりと伝わりました。ちゃんとレイがルカを抱き締める事が出来たから、ルカは愛情が分かる人間に成長できたのだと思っております。愛情が伝われば全てを言葉にする必要は無い、そんな大切な事を教えて貰いました。

 今作では、そこまでエスペラント語の要素はありませんでした。それでも、会話の中で普通にユリアーモ語は出て来ますし、リンが分からない単語はカタカナ表記で理解する事は出来ません。何と言いますか、ことのはアムリラートが学習用教材とすれば、いつかのメモラージョはその実践編といった印象ですね。ユリアーモ語が分からないとこうなりますよ、っていう実例だと思いました。だからこそ、いつかの過去では冒頭に「和訳表示させる事をおすすめします」と出たんですね。まずはこれで良いのだと思います。シナリオが分からないのはそれだけでもやもやしますからね。ですが、出来る事ならネイティブだけで理解したい。その上で相手の気持ちを理解したい。そういう気持ちになる事が出来ました。ありがとうございました。


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