M.M　Glass2

＜ようやく主人公や登場人物たちの内面が見え隠れしましたが、それで終わってしまいましたね。＞

　この「Glass2」という作品は同人サークルである「STUDIO H.D.P..」で制作されたビジュアルノベルです。STUDIO H.D.P..さんの作品は過去に「Glass」の方をプレイさせて頂きました。というよりも、前作「Glass」と今回レビューしている「Glass2」はC92で頒布された「Material」と呼ばれるパッケージに同梱されておりましたので、Glassに引き続き一気にGlass2の方もプレイしてしまいました。Glassが非常に短く中途半端な終わり方でしたが、残念ながらGlass2も同様の中身でした。

・「Glass」のレビューはこちら

　このGlassシリーズのジャンルは神話ファンタジーノベルとなっております。登場人物は神話に出てくる神様の名前を冠しており、世界も天上界、至上界、地上、奈落など仏教の六道を連想される構造となっております。非常に壮大なプロット、そしてとても丁寧なキャラクター描写とスチル、前作であるGlassが余りにも短く中途半端でしたので今回のGlass2でどこまでシナリオが進むのか期待しておりました。

　プレイ時間は私で30分でした。物語は主人公が地上に降りて、そこに住むとある部族の少年と母親に出会うところで終わります。天上界に住んでいる母親と会えなくなり、心の拠り所を失った主人公が新しい居場所を見つけるまでのシナリオです。それでも、主人公の生い立ちや世界の構造、そしてその他の主要キャラクターが何をしているのかが全く説明されませんでした。どう考えてもこれで終わるとは思えません。ですがC92で頒布された「Material」には「Glass3」のタイトルはなく、次回作である「Platinam」というタイトルの予告ダイジェスト版ばありました。全く違う話なのでしょうか、Glassシリーズの続編なのでしょうか。確認しようと思いますが、どちらにしても今の段階で結局Glassシリーズで何が言いたかったのか分かりませんでした。非常に残念です。割と好感の持てる登場人物が出てきただけに、そして主人公の隠された力が垣間見れただけに、もっと続いて欲しいですね。まずは続報を待ちます。これで完結とは言って欲しくありませんね。

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