M.M Day and Dream2
| シナリオ | BGM | 主題歌 | 総合 | プレイ時間 | 公開年月日 |
| 6 | 7 | - | 77 | 1〜2 | 2017/11/10 |
| 作品ページ | サークルページ | ||||
この「Day and Dream2」は前作である「Day and Dream」の続編となっております。その為レビューには「Day and Dream」を含めたネタバレが含まれていますので、「Day and Dream」のネタバレを避けたい方は避難して下さい。
・「Day and Dream」のレビューはこちら
※このレビューにはネタバレしかありません。前作と本作の両方をプレイした方のみサポートしております。
以下はネタバレです。見たくない方は避難して下さい。
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＜前作以上にバカであり、前作以上に熱いものが詰まっていたシナリオを十二分に堪能させて頂きました。＞
ハチャメチャな展開と魅力的なキャラクターが印象的だった「Day and Dream」の続編となります。各タイトルで1つのエピソードは終わりますが、全体としての大筋はまだまだ終わらず今回新たなヒロインを迎え入れてのエピソードでした。前作以上にバカであり前作以上に熱いものが詰まったシナリオでした。
何故か毎回爆発し墜落する墜落する飛行機に乗り込んでしまったヒロイン小鳥遊翼、これが夢の世界と分かり墜落を阻止するまで抜け出せないと気づいてから終わらない戦いがスタートしました。どれだけ頑張っても回避できない惨劇、それでも懸命に努力し続けました。ですが翼は1つだけ勘違いしていたんですね。惨劇を回避するのに頑張るのは何も翼1人でなくていいのです。この場にいる皆で力を合わせる、この当たり前のように一番難しいことに気づいていませんでした。
翼の行動はループを重ねるごとにエスカレートしていきました。それに比例するように周りの乗客の反応も悪くなっていきました。惨劇を回避できるのなら周りの人間の気持ちなんて関係ない、そんな間違った正義心を持つようになってしまいました。当然そんな態度を取れば周りの人が協力するはずがありませんね。次第に孤独になっていき、尚更1人で何とかしようと躍起になっていました。そんな時にやってきたのが、主人公のひととせと前作のヒロインである橘蒼奈でした。
同じ夢の中を彷徨う旅人同士です、3人はすぐにお互いの事情を理解して行動を共にするようになると思いました。ですが、それでも翼の心は疲弊していて簡単にひととせと蒼奈を受け入れる事はありませんでした。自分がジャスティスの中の卑劣な悪役を演じる事が全てである、そうすれば本物のジャスティスがやってくる、そう信じて疑わなかったのです。ですが、そんな凝り固まった考えもひととせが溶かしてくれましたね。12年前に実は出会っていたひととせと翼、その時の思い出とジャスティスに対する約束は確かに覚えておりました。そしてこの夢の脱出に必要なのはまさにこのジャスティスへの理解と自分が前に進むという事。それを達成できたから夢から脱出できたのだと思います。
最後パラシュートで脱出する前に、お婆さんが「人は失敗してもやり直せる、次に活かせる、今流した涙を忘れたらだめ。」と言ってました。トライアンドエラーを繰り返してきた翼に一番響く一言ですね。そして、ダメだったら周りの人の力を借りればいいのです。それもまた次に活かすという事だと思います。最後にプラネットオブジェノサイドをぶっ飛ばしたのは翼の力だけではなく飛行機に乗っていた全ての人の力が合わさったからでした。人を信じることの大切さを爽やかに描いた熱いシナリオでした。
ちなみにコメディな部分も相変わらずでした。蒼奈は完全に道化でしたからね。ちなみに、個人的には「これ、蒼奈の膀胱の状態」がメチャメチャツボってしまって5分くらい笑いが止まりませんでした。蒼奈体張りすぎ。そんな蒼奈がいたからこそ皆心が折れることなく最後までたどり着けたのかも知れませんね。次回作もまた夢の中みたいです。そして新たなヒロインの登場です。今度は4人でまた1つ課題をこなすのでしょうか。それとも大筋で何かが動くのでしょうか。未だに夢香の正体も分かりませんからね。夢を聞き出しながら夢に行くことを否定する夢香、彼女にスポットが当たる時がクライマックスなのかも知れませんね。楽しみにしましょう。ありがとうございました。