M.M 月陽炎 千秋恋歌




シナリオ BGM 主題歌 総合 プレイ時間 公開年月日
7 10 10 A - 2006/5/17
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<上手くサブヒロインを持ち上げたファンディスク>

 「月陽炎 千秋恋歌」は、文字通り「月陽炎」のファンディスクであり、本作の流れを汲んだ良質のファンディスクとなっております。主なコンテンツ毎に評価していきたいと思います。

 メインコンテンツの一つとして、「鈴香シナリオ」と「双葉シナリオ」があります。これは、本作でも登場した「有馬鈴香」と「幸野双葉」の外伝となっております。本作と全く関係ない訳ではありませんが、純粋に一つの新しいシナリオとして楽しめるものとなっています。雰囲気は原作同様、音を効果的に使用した演出は健在で、なにより本編以上に二人の魅力が引き立てられています。長さも約2時間程度で、ファンディスクとしてちょうど良い長さだと思います。ちなみに、本作でもそうだったのですがやはりHシーンは濃いめになってますので、そういった点でも楽しめると思いますよ。

 もう一つのメインコンテンツとして、「双葉のなないろ事件簿」というミニゲームがあります。これは、本作のヒロインの一人である「幸野双葉」がさまざまな事件を解決するというシナリオのパズルゲームで、かなりバカに仕上がっています。シナリオはともかく、各ステージをクリアした後に貰えるCGはなかなか面白いです。しかし、肝心のパズルゲームですが、正直システムが単純でものの1時間でコンプリートしてしまいました。とてもとても極めるといったものでは無いかと思います。

 他のコンテンツですが、本作「月陽炎」にあった沢山の「序章・終章」が全て見れるコンテンツがあります。これは私にとってはかなりうれしい内容でした。というのも、本作では自由に序章を見る事は出来ず、もう一度見ようと思うとsave dateを消さないといけない物だったからです。そして、メインヒロインの全ての立絵が見れるコンテンツがあります。なかなかバカなコンテンツですが、顔の表情から以上まで全てを織り交ぜて見れるというのはある意味貴重な物かもしれません。他には、システムボイスや壁紙などのデスクトップアクセサリーがついていて、なかなか充実した物であると思います。

 そんなファンディスクですが、一つ厄介な点があります。それは、本作「月陽炎」がインストールされてないとこの「月陽炎 千秋恋歌」をインストールできないという点です。既に月陽炎をインストールされた方は分かるかと思いますが、このゲーム、意外と容量を食います(約1.8GB)。これをPCに残したままインストールしなければいけませんので、PCによってはちょっと辛い物があるかもしれません。ここは一つ、「月陽炎」と「月陽炎 千秋恋歌」合わせて月陽炎と思ったほうが良いと思います。

 そんな感じで、非常に感じの良いファンディスクとなっております。とりあえず、「有馬鈴香」と「幸野双葉」が好きな人はもちろん、そうでもない人も必ずといってもいいほど好感度が上がりますので、「月陽炎」から連続でプレイすることをオススメします。ちなみに、2003年に発売した「月陽炎 DVDedition」には「月陽炎」と「月陽炎 千秋恋歌」の両方が入っていますので、こちらを買うとお得ですよ。


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