M.M SOUND JOURNEY DREAM SEEKER




シナリオ BGM 主題歌 総合 プレイ時間 公開年月日
6 9 - 71 5〜6 2019/12/16
作品ページ(サークルページと同じ) サークルページ



<音と選択肢しかない環境で、不思議な夢の世界を歩き回ってみて下さい。>

 この「SOUND JOURNEY DREAM SEEKER」は同人サークルである「SOUND JOURNEY」で制作されたアドベンチャーゲームです。SOUND JOURNEYさんの作品をプレイしたのは今作が初めてです。SOUND JOURNEYさんを知った切っ掛けはTwitterでした。何度か自分のツイートに反応を頂き、その中でアドベンチャーゲームを制作されている事を知りました。その後デジゲー博というイベントに参加したのですが、その時にSOUND JOURNEYさんがサークル参加しており初めて直接会話をする事が出来ました。その時に手に取らせて頂いたのが今回レビューしているSOUND JOURNEY DREAM SEEKERです。この縁を大切にしたいと思い、合わせてどんな作品を制作されているのか気になってプレイしてみました。

 この作品のジャンルは朗読劇選択式アドベンチャーゲームとなっております。その名の通り、男性の声を中心に朗読が流れその中で右と左の選択を選んでいきます。最大の特徴は、文字が無い事です。本当に朗読とBGMだけで物語が進んでいきます。ビジュアルノベルとは明らかに違った作品、このような表現媒体もあるのかとビックリしました。選択肢のあるドラマCDといった感じでしょうか、その為プレイスタイルとしてはただ流れてくる音声を聴いて選択を選んでいくという感じになります。是非自分の好きな飲み物を用意して、好きな体勢でのんびりと気軽にプレイし始めて頂ければと思います。

 そしてこの作品は選択式アドベンチャーとなっており、その名の通り選択肢の数は非常に多いです。夢の様な世界観の中を歩いていく中で、プレイヤーであるあなたは右か左の選択を選んでどんどん夢の世界を進んでいきます。後に選択肢には法則がある事が判明しましたが、私は2周3周してもその法則に気付くことは出来ませんでした。選択肢があるという事はエンディングも複数あるという事です。適当に選択肢を選んで毎回エンディングにたどり着きましたが、不毛だなと思い公式HPにあるHINTを読ませて頂きました。この作品の選択肢には明確にルートが定められております。分からなければこのルート表に従って全てのエンディングをなぞっても良いと思いました。

 そしてそんな音と選択肢しかない作品が表現しているのは、夢の中という世界です。タイトルにDREAM SEEKERとあります通り、プレイヤーであるあなたは唐突に変わる夢の中を歩き回る事になります。自分が何者になるのかも分かりません、突然人が死ぬ事も生きる事もあります、慣れ親しんだ学校の様な描写もあれば戦争の様な描写もありました。そんな風に、是非様々な世界を歩いて全てのエンディングを見て欲しいですね。場面場面で使っているBGMや効果音にセンスがあり、映像が浮かんでくるようでした。それでも夢の世界ですので基本的に意味不明です。そんな中に何か共通するものが見えてきたら、やっとこの夢の世界から抜け出せる時かも知れません。

 プレイ時間は私で5時間15分掛かりました。これは全てのエンディングを見終わった時までの時間です。この作品はその性質上スキップ機能がありません。その為どこかのエンディングにたどり着いたら再びはじめに戻りそこから繰り返す事になります。場合によっては同じ夢を何度も繰り返す事になると思います。それでもスキップ出来ませんので、ちょっとストレスに感じる人はいるかも知れません。そして物語も基本夢の中の歩き回るだけですので、ネタバレレビューも無しにさせて頂きました。是非、どの場面がお気に入りかとかどのエンディングが印象的だったのかを感じてみて頂ければと思います。そして、最後のエンディングに向かう直前の選択肢は少し唸る事になるかも知れません。そんな、不思議な世界観を堪能させて頂きました。面白かったです。


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現在ネタバレのレビューはありません。見たい方も見たくない方も避難して下さい。