M.M 「おてんと」(滴-ver)


 この「「おてんと」(滴-ver)」は先に発売された「「おてんと」(稟-ver)」の続きとなっております。その為レビューには「「おてんと」(稟-ver)」を含めたネタバレが含まれていますので、ネタバレを避けたい方は避難して下さい。

・「「おてんと」(稟-ver)」のレビューはこちら

※このレビューにはネタバレしかありません。前作と本作の両方をプレイした方のみサポートしております。


→Game Review
→Main

以下はネタバレです。見たくない方は避難して下さい。























































































シナリオ BGM 主題歌 総合 プレイ時間 公開年月日
3 5 - 54 1〜2 2015/10/22
作品ページ(R-18注意) サークルページ



<……あれですね。本当に、この作者はおしっこが好きなんですね!>

 ……あれですね。本当に、この作者はおしっこが好きなんですね!シナリオの展開は先にプレイした(稟-ver)とほぼ一緒でした。そして結ばれてHシーンに入る流れも一緒でした。あとはシチュエーションの違いだけかなと思ってましたが、最後の最後でやってくれました。騎乗位でフィニッシュしたあとにおしっこを体にかけさせるんですからね!

「あー……うん。……出しちゃえ」

じゃねーよ!

それに、滴のおしっこするところ、見てみたいじゃないか。

じゃねーよ!

放物線を描いた滴の尿は俺の上半身へと降り注ぎ、俺の身体を伝い、地面へと還っていく。

還ってんじゃねーよ!!!結ばれて2日目でアブノーマル過ぎるんだよ!あんたらこの後どうするの!?おしっこ臭いよ!?なに普通に服着直してんの!?稟ちゃん泣いちゃうよ!?もう……本当にこの作品はプレイ前とプレイ後で印象が180度変わりますね!

 それでもこの作品の魅力はおしっこだけではありませんでした。具体的に言えば、稟と滴の繋がりといいますか信頼が強く見えたのが良かったです。(稟-ver)でも和志から狙われている稟を陰ながら牽制していたのは滴でした。そして(滴-ver)ではお互い宗氏の事を好きでいながら滴のために稟は潔く身を引きました。それでも本当は悔しいからスミスと手を組んでちょっとしたいたずらを仕掛けました。この後腐れのない関係は余程の信頼がなければ有り得ませんね。お互い宗氏が好きでお互い稟が好きでお互い滴が好きだからこそたどり着けた関係なんだろうと思います。言ってしまえば非現実的。2次元のビジュアルノベルならではのシナリオと言えるかもしれません。でもそれでいいんだと思います。なぜならこれは「近所の女の子とキャンプでキャッキャウフフするアドベンチャー」なのですから。

 今回(稟-ver)と(滴-ver)の両方をプレイして思ったことがあります。実際のところシナリオは短いですし、展開は読めますし、Hシーンも唐突です。絵もお世辞にも美しいと形容できるものではないです。それでも確かに作者が伝えたい事は伝わりました。そしてこれこそが「同人ビジュアルノベルらしさ」なのだと思います。売上や世間体は考えなくていい。ただ自分が表現したいことを表現する。それがハッキリと分かりました。荒削りながらおしっこに対する情熱にあふれた作品、それがこの「おてんと」という作品が伝えたいことでした。ありがとうございました。


→Game Review
→Main