M.M ねこねこファンディスク2




シナリオ BGM 主題歌 総合 プレイ時間 公開年月日
7 8 - A - 2006/5/17
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<ねこねこソフトのノリを楽しむ為のファンディスク>

 「ねこねこファンディスク2」は、前に発表された「ねこねこファンディスク」の後、「朱〜aka〜」が発表された後に発売されたファンディスクで、コンセプト的には「ねこねこファンディスク」と同じです。なので、内容的にも様々なジャンルの物があり、「ねこねこファンディスク」のノリが気に入った方ならなかなか楽しむ事の出来る物だと思います。主なコンテンツ毎に評価していきたいと思います。

 メインコンテンツとして、やはり数々のショートシナリオがありますが、今回は「ねこねこファンディスク」とは比較にならない程内容が増えています。具体的に言うと、「朱サイドストーリー」「〜120円の冬〜」「マンガ喫茶」の三つを主軸に、他多数のシナリオが用意してあります。他多数のシナリオは隠し要素ですので、自分で探し出してみてください。始めに「朱サイドストーリー」ですが、これは文字通り「朱〜aka〜」に関係したシナリオで、「朱〜aka〜」のシナリオを補完する物となっています。当然ですが、「朱〜aka〜」を全て終わらせた方でないと意味が分からない物ですし、「朱〜aka〜」をやった方には是非やって頂きたい物でもあります。次に「〜120円の冬〜」ですが、これはねこねこソフトの全くのオリジナルのシナリオで、過去の作品には一切関係していない物となっています。片岡ともさん独特の雰囲気で展開するシナリオで、心温まる物になっています。最後に「マンガ喫茶」ですが、これも前に発表された三作とは全く関係ないシナリオで、「〜120円の冬〜」とはまた違ったノリのコメディです。本当に過去の作品とは関係ないので、気軽に楽しめるかと思います。そしてやはり、こういったバカな雰囲気がねこねこソフトらしさだと思ってます。ちなみに、他多数のシナリオについてはHなものから過去の作品に関係したもの、関係していない物まで本当に色々と揃っていますので、是非全てプレイして頂きたいです。

 もう一つのメインコンテンツとして、「バルドねこフォース」があります。これは、戯画で発表されたゲームである「バルドフォース」の戦闘システムはそのままで、キャラクターをねこねこソフトのキャラクターにした物です。ノリとしては「ねこねこファンディスク」の「バルドバレねこ」と同じ感じです。私はほとんどやり込んではいないのですが、バルドフォースの流れを本当に忠実に再現した物であると思いますし、かなり極め要素の強い物だと思います。こういうのが好きな方はとことん楽しめるのではないかと思います。

 他のコンテンツですが、前にも言いましたがおまけとしてまた別の幾つかのショートシナリオがあります。あと、全ての要素を出すとサウンドモードも登場しますので、「〜120円の冬〜」などのBGMが気に入った方なら是非活用してみては如何でしょうか。

 さて、ここでもやはり考えてみたい事は「コンテンツのバランス」です。具体的に言いますと、「朱〜aka〜」と「みずいろ」の割合と、「過去の作品に関係している物」と「関係していない物」の割合です。ちなみに、「銀色」以前のシナリオは今回はありません。始めに「朱〜aka〜」と「みずいろ」の割合ですが、「朱〜aka〜」が70%、「みずいろ」が30%といった感じです。最近発表されたタイトルに関してのコンテンツが多いようです。次に「過去の作品に関係している物」と「関係していない物」の割合ですが、「関係している物」の割合が35%、「関係していない物」の割合が65%といった感じです。正直このバランスはどうかと思いました。言ってしまえば、過去の作品を何もやらなくても大よそのコンテンツは楽しめるのです。確かにそれぞれのコンテンツは面白かったのですが、これではファンディスクとしての意味をあまり成していないと思います。そういう意味で、このファンディスクは「ねこねこソフトのノリを楽しむ為のファンディスク」と解釈して良いと思います。


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