M.M 生意気な妹に催眠術




シナリオ BGM 主題歌 総合 プレイ時間 公開年月日
3 7 - 69 1〜2 2020/3/26
作品ページ
(R-18注意)
サークルページ
(R-18注意)




<とにかく陽葵の可愛さが詰まった作品です。そこだけ感じて頂ければOKです。>

 この「生意気な妹に催眠術」という作品は、同人サークルである「BABEL」で制作されたビジュアルノベルです。BABELさんの作品では過去に「秘密基地で秘め事」をプレイさせて頂きました。もう見た目通りの圧倒的ロリ少女との18禁ゲームという事で、これ程ターゲットが分かり易い作品もないなと思いましたね(だから私も手に取ったのですが)。シナリオなどという物はあって無いようなものです。ただロリ少女とHするだけの作品でした。それが分かっていたからこそ気軽にプレイ出来ましたね。そして今回レビューしている「生意気な妹に催眠術」ですが、きっと素敵なロリ少女とのHを楽しませてくれるだろうという謎の確信がありました。

 主人公である正俊は、どこにでもいる普通の大学生です。専攻は心理学で、人間の深層心理について興味を持っておりました。正俊には年の離れた妹が居ました。名前は陽葵(ひまり)と言いまして、基本的に真面目な性格です。調度反抗期真っ只中で、何故か兄に対してのみ辛辣な態度を取っております。そんな陽葵に対して言葉に出来ない複雑な想いを抱えている正俊、どうにかして陽葵と仲良くしたいと思っておりました。そんな正俊が見つけたのはとある催眠術のサイトでした。そこには胡散臭い催眠術が紹介されており、正俊も半信半疑といった感じでした。ものの試しで陽葵にやってみると、何と陽葵の目がトロんとしたではありませんか。簡単な命令にあっさりと従う陽葵、ここから正俊の色欲に満たされた日々が始まるのです。

 この作品は最大の魅力は、もうヒロインである陽葵の存在唯一つです。お年頃で生意気な態度を取る陽葵ですが、催眠術であり得ない行動を取る事になります。それでも潜在的に兄の事が嫌いであり、それを自覚しつつもHな事をする様子がとてもそそられました。この作品は催眠術の中身が全てですのでネタバレ無しでは書けませんが、本当陽葵の魅力を十二分に出していると思いました。そして、そんな陽葵の魅力を出そうと惜しげもなく催眠術を使う正俊も見事でした。正俊がいなければ陽葵の素晴らしい姿は見れませんでしたね。この妹にしてこの兄です。やっぱりエロゲの主人公はこうでなくてはと思いました。

 その他の要素としてBGMが個人的に良いと思いました。様々なジャンルの楽曲があるのですが、その殆どが陽葵のテンションと連動しております。生意気な態度を取っている時、催眠術でボーっとしている時、Hしている時、それがBGMと良くマッチしていて気分を盛り上げてくれました。特に生意気な態度を取っている時にアップテンポでお茶らけた雰囲気の曲が好きです。マッタリとした曲から一転この曲に変わるだけで、思わず笑ってしまいました。背景はちょっとパターンが少ない印象でした。そこは陽葵でカバーしていたと思いましたのでまあこんなものだろうという感じですね。

 プレイ時間は私で1時間10分でした。選択肢はなく、一本道でエンディングにたどり着く事が出来ます。プレイ時間の半分以上はHシーンです。そのシチュエーションはとても抱負で、陽葵の姿に飽きることなく楽しむ事が出来ると思います。陽葵の様子を見ていたらあっという間に終わってしまいますので、休みの日の午後の一時にマッタリ楽しむ感じが良いかも知れません。非常に多くの作品をリリースしているBABELさんの作品ですので、安心感がありましたね。実績のあるサークルさんの作品は定期的にプレイしていかなければとも思いました。楽しかったです。


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以下はネタバレです。見たくない方は避難して下さい。








































<最後の最後で理想と現実のどっちを選択するのか、そんな期待をものの見事に打ち壊してくれました。>


「いいじゃないか、赤ちゃんが出来ても!」


 もうね、正俊流石だと思いました。この突き抜け感が最高だと思いました。ですが、同時にこの瞬間完全に正俊と陽葵の関係は戻れないところに来てしまったんだなと思いました。Hしつつも何だかんだで陽葵らしさは残していた正俊が居なくなってしまった、そんな風にちょっと寂しく思ってしまいましたね。

 ネタバレ無しでも思いっきり書きましたが、とにかく陽葵が可愛いかったです。始めのツンツンしているところも十分可愛かったですし、何だかんだで兄のお願いを聴いているところが良かったと思いました。どれだけ素晴らしい催眠術でも、取っ掛かりで受けてくれなかったら何も始まりませんからね。その基本的に真面目な性格にとても好感を持てました。もしかしたら、陽葵は完全に兄の事を嫌っていたのではないのかも知れませんね。ツンツンしているのは照れ隠し、そう考えるともっと可愛く思ってきます。その後暫くは認知操作だけを行って性格は変えない生活を送ってましたが、この自然体な感じもまた陽葵らしくて良かったと思いました。父親と母親も巻き込んで、十分最高な生活を送っていたのではないかと思います。

 ですが、そんな生活に終わりを告げる時が訪れました。それは陽葵に初潮が来てしまった事です。今まで散々中出しHをしていた訳ですが、いよいよそれが出来なくなってしまいました。もしここで正俊がまだ普通の感覚を持っていたら、これまで一時の夢だと思って催眠を解除したのだろうと思います。ですが、きっと既に正俊は壊れていたのかも知れませんね。妊娠する事を恐れて中出しを嫌がった陽葵に対して「いいじゃないか、赤ちゃんが出来ても!」と言ってしまったのです。もうそこに、妹を愛する兄の姿はありませんでした。催眠に掛かって認知操作を受けても中出しは拒んでいた陽葵、きっとこれは最後のチャンスだったんだろうと思います。そのチャンスをフイにした瞬間が、この作品の終わりの瞬間でした。

 兄の催眠によって認知だけではなく性格も変えられてしまった陽葵、それは兄の事をお兄ちゃんと慕い、心の底から愛する素直な姿でした。こんな妹がいたら、と誰もが思う理想的な姿でした。ですが、もはやそれは本当の陽葵ではない訳です。それなのに、正俊はこっちの素直で人懐っこい陽葵を本物の妹とか言い出しました。「今となってはどうでもいい」とすら言ってますからね。正俊の予定通り無事に妊娠した陽葵、そしてそれを喜び孫の顔を見たいと言う父親と母親、ちょっと試してみるだけのはずだった催眠術は、一家の生活をガラッと変えてしまったんですね。この作品はこれでめでたしめでたしで終わります。良かったですね、これがエロゲで。

 正直言えば、とことん催眠術を使うシナリオになるんだろうなと思ってました。だからこそ、エンディングで正俊がどのような選択をするのかが気になってました。元の生活に戻るのか、催眠生活を続けるのか、その答えは後者でした。実際のところ、きっと後者になるんだろうなと思いつつももしかしたら前者になるかも知れないと一縷の望みを持ってました。そんな淡い期待を木端微塵にしてくれて、ある意味ありがとうございました。まあ、エロゲくらい理想を突き詰めても良いのかも知れませんね。これからもこの路線で頑張って欲しいと思いました。


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