M.M 君と僕だけが知っているあの場所へ
シナリオ | BGM | 主題歌 | 総合 | プレイ時間 | 公開年月日 |
3 | 5 | 6 | 60 | 〜1 | 2019/11/5 |
作品ページ(サークルページと同じ) | サークルページ |
<とにかく富山愛に溢れており、背景・BGM・ボーカル曲は全てオリジナル要素を揃えております。>
この「君と僕だけが知っているあの場所へ」は同人サークルである「富山美少女ゲーム部」で制作されたビジュアルノベルです。富山美少女ゲーム部さんの作品をプレイしたのは今作が初めてです。C96で同人ゲームサークルさんの島を回っている時に手に取らせて頂きましたが、もうサークル名が全てを説明していると言っても言い過ぎではないですね。パッケージの表には可愛らしい女の子が3人、そしれ裏に書かれているあらすじには「あなたは富山を覚えていますか?」の文言、恐らく富山を舞台として彼女達と出会う物語が展開されるのだろうと想像できます。物語以上に、どんな富山を見せてくれるのか楽しみでプレイし始めました。
主人公は東京で働いているサラリーマンです(名前は入力必要)。出身は勿論富山県で、特に表に出さないまでも富山愛を忘れずに同僚や上司に小言を言われながらも日々の仕事を行っております。ある日、同僚と出身地の話になりました。主人公が富山県と答えると、同僚は何故か知らなそうな素振りを見せます。そしてそれは上司も同様でした。その後スマホで富山県と検索しても、なんと該当なしと出てくるのです。これは何かがおかしい、そう思いすぐに地元である富山県に戻りました。一見何も変化のない様に見える地元、ですがやはり何かが足りないように見えるのです。そんな時に3人の女の子と出会います。彼女たちとの出会いが、富山県を再発見する物語のはじまりとなるのです。
既にこの段階で富山の文字が何度も出ています通り、この作品の最大の魅力は富山県です。主人公は、富山県で3人の女の子と会う中で地元の産業や魅力を再発見していきます。プレイ中には沢山の富山に関する問題が出て来まして、それを選択肢の中から答えていきます。正直、富山県についてよく理解している人でなければ正解する事は出来ません。ですが間違った選択肢を選んでもちゃんと物語は進んでいきます。まずは自分のイメージ通りに選択肢を選び、その後正解を理解して富山に対する知識を蓄えて頂ければと思います。その中で、もしかしたら3人の女の子との特定のエンディングにたどり着けるかも知れません。
その他の特徴として、OP曲とED曲があります。同人のビジュアルノベルにおいてボーカル曲がある作品は殆どなく、非常に力を入れている事を感じます。また、主人公以外の登場人物は全て一部フルボイスです。声がある事で登場人物のイメージを強くする事が出来ます。そして背景は勿論富山県の特徴的な場所を描いたものとなっております。富山県出身ではない私でも過去に富山県を巡った時に見たことがある景色がありましたので、富山県出身の方であれば一入なのではないかと思いました。物語以外の部分は全てオリジナル要素であり、よくこれだけの素材を揃えたと感心しております。
プレイ時間は私で30分程度でした。これは全てのエンディングを確認するまでの時間です。30分ですので、正直あっという間に終わってしまうと感じるかも知れません。逆に言えば、短さの中に富山県の魅力を凝縮していると言えるかも知れません。この短さですので、残念ながらネタバレ有りのレビューはありません。まずは富山県の魅力を感じる事、これが出来ればもういう事無しです。そして、是非この作品で登場した舞台に足を運んでみて欲しいですね。私も半分は行った事があるのですが残りの半分は行った事がありませんでしたので、これを切っ掛けに行ってみるのも良いかも知れません。きっと、それがこの作品の目的ですね。ありがとうございました。
現在ネタバレのレビューはありません。見たい方も見たくない方も避難して下さい。