M.M 華触の典




シナリオ BGM 主題歌 総合 プレイ時間 公開年月日
2 8 - 63 1〜2 2022/5/7
作品ページ(R-18注意) サークルページ(R-18注意)
DL版のみ



<とにかく多彩なシチュエーションの数々。合わせてBGMやスチル上の擬音にも注目です。>

 この「華触の典」という作品は、同人サークルである「さくさくぷんた」で制作されたビジュアルノベルです。さくさくぷんたさんの作品をプレイしたのは本作で2作品目です。初めてプレイした「裏のお山のお鎖さまの」は、田舎を舞台とした伝奇もので丁寧な作り込みが印象に残りました。併せてBLという事で、伝奇に触れてしまった2人がどのような運命を歩んでしまうのかも気にさせられました。そんなさくさくぷんたさんですが、今回私とフォロワーである倉下さんで企画している「crAsM.M ビジュアルノベルオンリー」にご参加頂いた事で現在の最新作に触れております。伝奇ものから一転、触手凌辱ものという事でさくさくぷんたさんの新しい一面が見れる事を期待し楽しみに思ってプレイし始めました。

 この作品のジャンルは「触手BL調教シミュレーション」となっております。もう、ジャンル名だけでネタバレも何もあったものではありませんね。主人公である鹿島樹は、友人と山の中にある別荘に来たのですが口論となりその別荘を飛び出してしまいます。その後山で遭難しかけますが、偶然見つけた神社にて休憩する事に。ですが、その神社にはとんでもない主が住んでおりました。樹はその神社の主に捉えられ、凌辱の限りを尽くされる事になります。果たして樹はどうなってしまうのでしょうか。快楽に堕ちてしまうのでしょうか。それともこの神社から抜け出す事が出来るのでしょうか。まあ、樹が触手に勝つ事なんで出来る筈がないんですけどね!

 シミュレーションという事で、単純に選択肢を選ぶのではなくプレイヤーが樹をどのように調教させたいのか選択する事が出来ます。その種類は非常に多く、主にアナル系・フェラチオ系・乳首系・全身系とジャンルが大別されております。そして、それぞれのシチュエーションを積み重ねていく内にどんどん調教がエスカレートしていきます。例えばフェラチオ系は、始めはフェラチオだけですが調教が進みますとイマラチオなどバリエーションが増えていきます。そんな感じで、とりあえず好きなように樹を調教していくのが良いと思います。また、樹には体力と好感度というパラメータが設定されております。体力はそのままで、凌辱を受けると減っていき最終的に0になってしまう物です。ですが、これは休憩の項目を選ぶ事で回復させる事が出来ます。効率よく調教を進めるには色々と計算する必要があります。そして好感度ですが、これは樹が調教される事で少しずつ触手に対して心を開いていくものです。シチュエーションによって好感度がどの程度上がるのかは見る事が出来ず、セリフ回しなどで想像するしかありません。これによってエンディングがしていきますので、全てのエンディングを見るには色々と試行錯誤する必要があると思います。何れにしても、非常に多彩なシチュエーションがありますので飽きる事無く調教を楽しめると思います。よくもまあ、これだけのシチュエーションを用意したと感心させられました。

 その他の注目するべき点としてBGMを上げます。内容的には上記の通り樹をひたすら調教するだけなのですが、その裏で流れているBGMが地味にカッコよくて驚きました。ジャンルはEDMで、トランス系の耳に残るサウンドやメタル系の激しいサウンドが主体となっております。特に気に入ったのはゴアテクノな一曲で、人間の声がどこか不気味さと神聖さを醸し出しておりました。神社で触手に調教というそもそも例えようがないシチュエーションの本作ですが、これにゴアテクノを混ぜ合わせるとこんな化学反応が起きるんだなと驚きました。クレジットを見る限りフリー素材を使用している様子ですが、今やフリー素材でも手の込んだものが使われているのだなと感心させられます。このBGMの組み合わせだけでも是非堪能していただきたいです。

 プレイ時間は私で1時間40分くらいでした。この時間で、全てのエンディングと全てのシチュエーションを見る事が出来ました。1つあたりのシチュエーションは約3〜5分程度だったと思います。勿論主人公にはボイス付きですので、始め嫌悪していたのに少しずつ飼いならされていく変化を是非お楽しみください。また、一度見たシチュエーションはスキップ可能ですのでお急ぎの方はどんどん新しいシチュエーションを見続けてるのが良いと思います。他にも、スチルにはまるでエロCG集のような擬音が散りばめられております。時間が気にならない方は是非ウィンドウを消してスチルの細部にまで目を通してみて下さい。実際のところ、テキストが無くてもスチルだけで十分シチュエーションを想像する事が出来ます。とにかく徹底して触手BL調教に拘った一作でした。間違いな人を選びますが、ハマる人にはバッチリハマると思いますので気になった方は是非プレイしてみて下さい。面白かったです。


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